正思惟

思考が幸せや不幸をつくるということは、不思議な事ではありません。ある春の日、木の下に座っているとしましょう。取り立てて変わった事は何も起こっていません。ただ髪が風になびいているだけです。でも心は遠くに行っています。数年前のある春の日の辛かった出来事を思い出しているかもしれません。失業したときの事を思い出しているかもしれません。試験に落ちたことや、飼っていたネコが迷子になったときの事を思い出しているかもしれません。
 
こうした過去のさまざまな記憶が、悩みをもたらすのです。”また仕事仕事を失ったらどうしよう。””なんであの人にこんなことを言ってしまったのだろう。””いろいろ起こるに違いない。クビになるだろう。””今本当にまずいことになっている。””どうやって支払いをしようか。”
 
一つの悩みが別の悩みを引き起こし、別の悩みがまた別の悩みを引き起こしています。もうじき、人生はめちゃめちゃだと感じるでしょう。このような事を考えながら木の下に座っているのです。
 
空想したり、恐怖を抱いたり、あれこれ妄想することは、私たちにとって大きな問題です。誰もが悪いパターンの中に閉じ込められています。不幸をもたらす慣れ親しんだ型にはまり込み、その中で回転し続けるのです。
 
ブッタが教えられた八つのパターンの二番目「正しい思考」はこの思考パターンから抜け出し、役に立つ善い方向へ思考を転換する方法です。
 
まずステップ1のキーポイント:正しい見方のマインドフルネス
物事をただしく見て理解し始めると心は自然に正しい思考へと流れていくのです。この思考には意図も含まれています。
 
正しい見方で苦しみの原因は欲であると理解ができたとき、欲や怒りに関連する思考は、必ず苦しみをもたらすという事がわかるでしょう。
 
正しい思考とは、欲、怒り、害意の悪い思考を施し、慈しみ、あわれみの善い思考に置き換えることです。この施し、慈しみ、あわれみの善い思考には妄想や悩みを解毒する働きがあります。そして究極の幸せに向かう道を歩むように導いてくれるのです。
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